謎の発作とミネラル
当店の基本セットには、なぜか「塩」がたっぷり入っております。
塩といってもそこいらの安い精製塩ではありません。
簡単に言うと、海の塩です。海そのまんまの塩。
それと、陸から採れた黒岩塩。
え、塩って海水じゃん当たり前じゃんと思うでしょ?
確かに原材料は海から取ったものなのですが、お塩として店頭に並ぶまでの経緯は全然違ったりするので、あえて「海塩」とか「ミネラル塩」という表現をしています。
そして、犬に「人間の食べ物を与えてはダメ!」というのが従来の常識ですが、当店で販売しているものは、ケルプパウダーとビール酵母を除いて、全て「人間用の食材」です。サプリメントもそうです。
なんか変ですねぇ・・・
と思うでしょ?
人間の食べ物には「加工食品」「安く提供するための裏ワザ?を使った食品」などなど、たくさん種類があるので、そういうものは一切排除したわんご飯を作ろう!
という趣旨で運営しておりますので、ちっとも変じゃないんですが、今日はその話はおいといて、塩について簡単に解説しておきたいと思います。
まず、私が個人的に「犬に塩は絶対必要だ!」と確信した事件をご紹介。
愛犬が5歳くらいのときだったと思います。
ある日、突然ベランダに出せ!と騒ぎ出したので、なんか様子がただ事じゃない、どうしたの?と言いながらサッシを開けた途端、飛び出してコンクリートの壁をベロベロベロベロ、ものすごい怖い顔して舐めだしたのです。
ちょっとなにしてんの?やめなさいっ!と静止してもまるで気が狂ったようになめ続けます。舌が擦れて切れてしまうんじゃないかと思うほど。
喉が渇いたのかと思って水を差しだしても無視。
少し観察していて、やっぱりこれはタダゴトではないと思い、急いで見たまんまのワードで検索しました。
犬 コンクリートを舐める
意外にも、これでわんさかと情報が出てきました。全てを見る余裕はなかったのですが、同時に脳裡には、長年親しんだ分子整合栄養医学という学問の中に「神経とミネラル」について学んだ記憶が蘇り、
これはミネラル欠乏の症状ではないか??
と思い立ち、大急ぎで台所の棚をひっくり返して「雪塩」を牛乳に入れて飲ませることにしたのです。
ミネラルなんてあまり普段考えることもありませんが、雪塩は愛犬の故郷である宮古島の名産品。見学した折に「海のミネラルがそのまま云々・・・」というのを読んだ記憶がポーンと浮かんだからです。
あとは、ミネラルと言えばカルシウムもそうだけど、えっと、じゃあ牛乳かっ??
当時の私は手作り食なんて考えたこともなく、犬に塩分はダメ、という常識も信じ切っていました。
だからとても不安ながらも、目の前で狂ったように壁を舐め続けるわが子にすぐ対処できることはこれしかありませんでした。
少しだけ入れた雪塩入りの牛乳を飲み干し、もっとくれと言うので、今度は雪塩だけを手のひらに乗せて差し出すと、一気に舐め取りました。
すると・・・・・
数秒もしないうちに、フウっと落ち着きを取り戻したのです。
いったいなんだったの??
その時はそれでおわり。
しかし、数か月後にまた同じ現象が!
そして雪塩を舐めて数秒で何事もなかったようになり・・・このときは牛乳は切らしていましたが、雪塩だけでもオッケーだったんですね。
という事件でした。
喉元過ぎればなんとやらで、その当時はまだそんなにナトリウムやミネラル類について深く考えることはなかったです。アレになったら雪塩ね。くらいの感覚。
そして、今も年に数回、コンクリートを舐めるのではなくて、
フンガフンガ・・・クッシャン・・・フガ~~ッ
というような、おかしな発作のような現象が突如現れることがあります。
リードを引っ張ってホゲホゲ、ケホケホっていうのとは全然違います。
・・・説明が分かりにくいかも・・・・すみません。
とにかく、様子がおかしい、これって何かの発作だ!みたいな感じ。神経系統の異常でしょうか?みたいな感じです。
時が流れ、雪塩も無くなり、今は「キパワーソルト」というミネラル海塩を使っているので、すぐに口の中に放り込んでやると、
これまた数秒で何事もなかったようになります。
現在は毎日のわんご飯にたっぷりとキパワーソルトや黒岩塩を入れていますので、発作を起こす機会もありません。
そう!
ミネラルは大事。
ナトリウムとカリウムとカルシウムとマグネシウムくらいはご存じかと思いますが、他にも微量金属の鉄や銅なんかも含まれます。どれも身体を正常に動かすために欠かせない物質なわけです。
画像はセットやスペアリブをお買い上げの皆さまにはお馴染みのキパワーソルト公式サイトからお借りしました。
一番必要なのはナトリウムです。そう、塩化ナトリウム。
でも、いわゆる食塩というのは、塩化ナトリウムがほとんどで、他のミネラルは入っていません。
これね。
確かに原材料は海水。
でも工程に「イオン膜」とありますね。正しくは「イオン交換膜透析法」で作られたという意味です。
この工程がクセモノ。ミネラルなんてほとんど除去されています。
純度の高さを求められる工業用の塩として開発されたものなのですね。それがなぜか食卓に・・・
パッケージの美しさや謳い文句はどうあれ、海の恵み本来のミネラルとしてはまったくお話になりませんのでご注意くださいね。
他にも、再製塩というカテゴリーの食塩があります。簡単に言うと、人工的にいじっているということで、これまた天然のミネラルバランスの面でお話になりません。
有名どころでは、伯〇の塩とかシ〇マースとか。
紛らわしいですが、ぬ〇まーすはオッケーです。
当店が推奨している正しい?お塩と、そうでないものの見分け方は、パッケージの裏を見てご判断くださいね。
原材料のところに
天日塩(メキシコとかオーストラリアとか)、塩化マグネシウム(にがり)とか、イオンなんちゃらとか書いてあるようだったらNGです。
塩だけで一冊の本が出来そうなくらいなのでとにかく面倒。
個人的にはそれだけでバッサリ判断しております。
しかし!
海由来ということは、海洋汚染というリスクも、もはや避けることはできません。
そういう意味で、安全を追及するならば、上記にあげたバッサリの方のカテゴリーの塩の方がリスクは低くなるという、なんかおかしなことになってしまうのも事実です。
こればかりは、勉強して、自己責任で判断するしかない世界でございます。
高価っちゃ高価なんですが、いろんな事情があって、我が家ではもう欠かせない一品。
ただ、還元力に関しては、ヒマラヤの内陸の黒岩塩の方がはるかに高いので、それで両方使い分けたりしています。
今お入れしている黒岩塩は食用として販売されているもので、何億年だか以前に海だった場所なので、現代のようなややこしい汚染とは無縁だったと思われます。
基本セットには
なんでこんなにいろいろ入っているの?めんどくさいよ~
と言われたことがありますが、そんなこんなで、要するにリスク分散な気持ち・・・なので、ご理解いただければと思います。
また、にがりもとっても必要なので、天然のにがりチップ「マグネシウム」も別途パックAにお入れしています。すんごい苦くてびっくりします。
主成分は塩化マグネシウムですが、ナトリウムとカルシウムとカリウムも微妙にちゃんと入っているんです。
天然って神秘ですね。
これについては、次の記事でご紹介しますね。
ミネラルだの塩だのについては、いろんな情報がありますので、今回はこのくらいにしておいて、
ともあれ、食塩とキパワーソルトは違うんです!っていう説明は公式サイトのこちらのコンテンツに譲ります。(丸投げすみません)
特にみなさんが敵だと思っている、あの「塩」には、ものすごい違いがあること、
さまざまな健康のための鍵があることを是非知ってください。
そんなわけで、またまた説明が長くなってしまいましたが、話を戻しまして、
犬さんの様子がおかしい!!となったとき、
やたらよそんちの犬のシッコを舐めるとか
散歩から帰ったらやたら陰部を丁寧に舐めているとか
汗っかきのお父さんに妙に懐いてぺろぺろ愛想をふっているとか
庭の鉢植えをひっくり返して土食ってるとか・・・
心当たりはございませんか?
全国の同じような現象に悩まされている飼い主さんに、
是非お読みいただきたい記事を見つけました。リンク先をご覧ください。
やっぱりか!という気持ちで何度も読み返しました。
そういえば、只今預かり中の保護犬ちゃん、すっごく足の裏舐めます。
タンクトップのワキ汗舐めます。くすぐったくて悶絶します。
発作を起こす方の愛犬はなぜかそういうことは全然しません。
必要量はその時々によって変わるし、体質とかいろいろ、常に個体差があるんですね。
日常的に足りない体質か、たまりにたまって突如爆発的に症状が起きるのか、
そのあたりは誰にもわかりません。
それにしても、いろいろと調べておりますと、知っている人はとっくに知っているんですよね。
またまた勉強になりました。
ちなみに、わんご飯の塩味は、血液くらいのしょっぱさは最低限必要かなと思います。
お吸い物くらいでしょうか。
犬に塩??お吸い物??
とんでもない!
と思っていた皆さまを驚かせるためにがんばって書きました~~
いかがでしたか?
そういえば、骨をがぶがぶ食べられる犬ってすごい。
骨にも天然のミネラルはたっぷりですしね。
びっくりな話題はまだまだあります。
続きをお楽しみに!
↓ホームページはこちらをクリック↓